鴨川の水も温む3月。
国語の教科書によく取り上げられている、鴨長明の「方丈記」が書かれた「方丈庵」の復元を見に下賀茂神社を訪れました。
長明は下賀茂神社の神職の家に生まれ育ち、和歌、琵琶、琴の才能に長けていましたが、いくつもの天災に見舞われ、権力争いに負け、54歳の時に隠遁しました。一丈(約3メートル)四方の小さな庵で晩年を過ごし「方丈記」を書いたとされています。
「方丈庵」は現代の言葉で言うと「ミニマリストの極小住宅」。
庵の半分のスペースが「寝食」、残り半分を「仏道修行」と「芸術」の場所に分けていました。
下賀茂神社内、河合神社の北側にある「方丈庵」の復元を実際に目にすると、あまりにも質素で狭くて驚きました。
物が多い家に住む私は「何が本当の幸せなのか」について考えさせられました。
縄文時代から生き続ける糺の森で目を閉じると、時間の流れが止まり、800年の時を超えて長明が奏でる琵琶の音が聞こえるような気持ちになりました。
皆さんも、是非散策に出かけてみて下さい。
下賀茂神社
京阪出町柳駅下車
京都市左京区下賀茂泉川町59